インフルエンサーマーケティング初心者が知っておくべき6つの事
インフルエンサーマーケティングの登場により、マーケティングの手法が多様化され、PRを行うのに様々な選択肢が存在しています。そんな中、インフルエンサーマーケティングを実施する前に、知っておくべき事があります。本記事では、インフルエンサーマーケティングを実施する前に知っておくべき6つの事が記載されてます。
1. インフルエンサーはフォロワーが何を求めているか理解している
フォロワーの事を一番理解しているのはインフルエンサーです。インフルエンサーは常にフォロワーと接しており、どのような投稿をすると良い反応を得られるのかなど、自身のチャネルに関する事は誰よりも理解しています。また、インフルエンサーが投稿する文章、撮影する写真のスタイル、投稿するタイミングなど、それぞれに各々の特徴があります。そのような、インフルエンサーの投稿内容を気に入っている人がインフルエンサーをフォローしています。このように、一種の規則に乗っ取って行なっている投稿に、企業側がインフルエンサーの普段の投稿内容を考えずに、写真内容や文章を定めて投稿すると、不自然であり、フォロワーは違和感を覚えます。
例) 普段から自撮りの写真を投稿している人が、商品のみの写真を投稿した場合、など。
上記は一例になりますが、インフルエンサーマーケティングを実施する際には企業が過度なディレクションを行うと逆効果になるケースが多いです。インフルエンサーは自身のアカウントとフォロワーに対する理解が誰よりも高いため、ディレクションは最低限に抑えつつ、一番効果がでる方法をインフルエンサーと協業しながら模索するのが得策となります。
2. 場合によっては低コストなマーケティング手法になる
AdWords、Facebook広告、Youtube広告などのネット広告は現状、活用する事によって必ず費用が発生します。インフルエンサーマーケティングも現状、基本的には費用が発生するマーケティング手法ですが、インフルエンサーと長期的な関係を築く事により、コストを下げて、協力してもらえる場合があります。そのためにはインフルエンサーと直接繋がり、関係構築をする必要があります。
インフルエンサーと直接繋がる方法としては、ツールの活用などが一つの手となります。弊社のプラットフォーム「expaus」では、仲介手数料なしでインフルエンサーと直接繋がれます。このようなツールを活用しながらインフルエンサーと直接会話をし、長期的な関係構築が可能になります。
実際に弊社のお客様の中には、イベントに60名以上のインフルエンサーを招待という形で、コストをかけることなく実施している例があります。
本来であれば、インフルエンサーの起用費だけで100万円以上のコストがかかる規模感でしたが、費用を極限まで抑えた事例になります(インフルエンサーのフォロワー数は、平均で1万人越えでした)。
このことからも、インフルエンサーと良い関係を築く事が鍵となります。
3. インフルエンサーマーケティングの実施には時間がかかる
一般的なネット広告は、配信をすれば即反映されるものがほとんです。しかしそれに反して、基本的にインフルエンサーマーケティングの実施にはある程度時間がかかります。平均的に、3週間程度確保する事をお勧めします。主に以下の流れでインフルエンサーマーケティングが行われます。
※商品のレビュー案件の場合
a) 先ず、自社とマッチするインフルエンサーの選定から始まります。様々な候補者の中から、企業とマッチするインフルエンサーの選定が行われます。
b) 選定した後は、インフルエンサーの可否確認が行われます。全てのインフルエンサーからコラボの承諾を得られるとは限らないため、人数が足りない場合、改めて候補者の選定を行う必要があります。
c) 承諾を得たインフルエンサーにレビューしてもらう商品を送ります。
d) 商品を受け取ったインフルエンサーは一定の期間商品を試し、使用感や効果などを体験します。
e) 商品を試した後、投稿に使用する写真や投稿の文章の下書きを作成します。
f) 投稿の下書きが完成した後、企業に下書きを確認して頂きます。場合によっては、修正などの作業も入ります。
g) 下書きの承認後、インフルエンサーが投稿を行います。
a〜gのステップは一般的な流れになっており、これら全てのステップを二日三日などで行うのは難しくなります。インフルエンサーの大半は、会社に勤務している方なども多いため、撮影期間は余裕をもって1週間程度要することを想定しておく必要があります。
発送期間やその他のプロセスが早く進んだ場合に、1週間で実施可能な場合もありますが、基本的には余裕をもって取り組むことが、インフルエンサーにもストレスを与えず良い関係をその後も築きやすいためお勧めです。
4. インフルエンサーは機械ではない
一般的なネット広告は、入力した条件のもと作動します。それと違い、インフルエンサーは企業の条件を全て忠実に再現する機械ではありません。場合によっては案件を引き受けできなかったり、商品を紹介する際にインフルエンサー側で設けている規定があったりします。これは決して、「インフルエンサーが我がままであるとか、言う事を聞かない」という事ではありません。先ほども述べたように、インフルエンサーには各々のブランディングがあり、それを守るためのある種のガイドラインを設けています。このガイドラインに沿わない案件の依頼がある場合、両者にとってマイナスな結果になるため、企業の事を思って案件をお断りするインフルエンサーはたくさんいます。
インフルエンサーはシステマチックに稼働するのではなく、あくまでお互いにメリットが出る場合に協業する立場にあります。そのため、企業側の条件を押し付けるのではなく、インフルエンサーと企業が話し合いをし、お互いにメリットが出る形で協業の話を進める必要があります。
5. PR表記は含めるべき
PR表記を避けたいのは企業だけではなく、インフルエンサーも時にはPR表記を嫌がります。しかし、PR表記を避けるべきではありません。後に炎上するリスクを増やすだけではく、インフルエンサーマーケティングはPRである事は既にフォロワーに知られています。逆に隠す事がフォロワーに不快感を与えてしまうリスクがあります。そのため、PR表記が付いていたとしても、魅力的になるような打ち出し方を考えることが重要となります。
6. インフルエンサーには様々な種類がある
インフルエンサーと一括りにまとめられてしまう事が多いですが、インフルエンサーにも様々な種類があります。芸能人、トップインフルエンサー、マイクロインフルエンサーや、さらにはYoutubeで活動しているインフルエンサー、Instagramで活動しているインフルエンサー、など、チャネル別に様々なインフルエンサーが存在しています。それぞれに特徴があり、コラボする際に取るべき戦略も異なってきます。
例えば、芸能人であれば少人数で大きな認知拡大効果を見込めます。しかし、マイクロインフルエンサーの場合は、大人数とコラボをしないと大きな認知効果には繋がりません。
上記はあくまで一例ですが、PRする商品や起用するインフルエンサーによって、取るべき戦略が大きく変わります。以前の記事でインフルエンサーの種類や取るべき戦略について記載しましたので、気になる方は一読ください。
以上、インフルエンサーマーケティングの初心者が知っておくべき6つの事について記載しました。インフルエンサーマーケティングの成功事例や、ご相談などはこちらからお問い合わせください。