数々の液晶画面の前で交渉が成立している場面

インフルエンサーと働く、その前に

Considering Working with Influencers
インフルエンサーマーケティングは、ソーシャルメディアで影響力を持つインフルエンサーとの関係構築がすべてと言っても過言ではありません。彼らはInstagramやツイッター、ユーチューブといったSNS上で、ユーザーのあなたのブランドに対しての認知を拡大させ、ビジネスに還元するパワーを持っています。
インフルエンサーマーケティングと従来の広告手法で大きく違うのは、従来の広告が不特定多数の消費者に対しての発信であるのに対し、インフルエンサーマーケティングは個人個人に向けてのアプローチであることです。
直感的には非合理的に感じるかもしれませんが、よくよく考えてみると、これは賢いマーケティング戦略です。

ソーシャルメディアで多くのフォロワーを抱えるユーザーは、あなたが自社の商品の良さを自分で説明したり広告で購入を促したりするよりも、はるかに上手く消費者の心にメッセージを届けることが出来ます。
そして、特に彼らが抱えるフォロワーがあなたの会社が本当はアプローチしたいものの今まで出来ていなかったセグメントである場合、
そこに直接語り掛けることが可能になるのです。

以下がインフルエンサーマーケティングを行う際の基本的な手順です。
・起用すべきインフルエンサー像を定義づける
・インフルエンサーをリストアップする
・彼らとコミュニケーションを取り、関係構築を図る
・コンテンツを作ってもらうよう、交渉し、動機づける
・報酬を支払う

本当に上手くいくか、心配している方もいるでしょう。
ただあなたが興味を持ったきっかけは、インフルエンサーを活用して成功している企業が多くいることを知っているからであるはずです。
Augureが2015年に発表したレポートによると、マーケターの44%がインフルエンサーを活用しての施策をそれなりに有効だと考えており、
49%が非常に有効だと回答しています。
これでもまだ効果がないかもしれないという不安を感じているでしょうか?

ではなぜ効果があるのか。
それは昔ながらの宣伝方法とは違うからです。現在の形の広告はそのうち意味を成さなくなるでしょう。
ここ数年、日に日に消費者の広告への関心は低下し、嫌悪感も抱いています。
人は自分と近しい人を信じやすい生き物です。SNSで繋がっているなら、それは現代人にとって大きな信用です。
あなたが起用したインフルエンサーのことを知らない人がたまたまそのPRの投稿を見たとしても、同じです。
企業の宣伝よりも、それが誰であろうと第三者からの口コミの方が信頼されます。ただの一般人の方があなたの会社のセールスマンより販売力があるくらいかもしれません。

とにかく今の世の中では、企業のストレートな宣伝は快く思われていません。
悲しいかな、赤の他人である第三者の方が、商品を売る力があるのです。