黒板にチャレンジを彷彿とさせる名言が書かれている

ソーシャルメディアのマーケターが予想する2017年

Social Media Marketers Should Expect in 2017
フェイスブックが私たちを現実の世界から引き離し、多様で楽しい仮想の世界の虜にさせてから、もう10年以上が経ちます。
今日では、ソーシャルメディアはかつてのシンプルなものとは大きく変わりました。賑やかで、活気に満ちています。
特に若い世代を中心に、人々が1日の活動時間の多くを費やす場所になりました。
連日のようにSNSを開けばセルフィー、ランチの写真、政治に対しての考えなど色々な投稿がフィードに流れてきます。

このようなSNSを取り巻く状況は、人々の強烈な「他人と繋がりたい」という欲求に基づくソーシャルメディアへの依存をまだ企業が上手くビジネスに利用できるチャンスがあるということです。
ソーシャルメディアのマーケティングで上手く結果を得たいのなら、ソーシャルメディアの動向をしっかり観察しておきましょう。

ライブストリームがメインストリーム

periscope
ユーチューブは依然として人気のあるプラットフォームですが、動画配信に新たな方法が生まれました。
最近ではライブストリーミングの認知は拡大し、マーケティングの専門家は2017年の目玉の1つになると考えています。
スナップチャットやInstagramはもちろん、ツイッターやフェイスブックもライブへの対応を強化しています。

ユーチューブのように録画された動画(ユーチューブもライブの対応はスタートしていますが)が飽きられたというわけではありません。ただライブは更に面白いということに気付いただけです。
編集済みの動画よりも、ライブストリーミングの方がより強く人々を引き込んでいます。あなたも自社のコンテンツのライブストリーミングを検討してみてはいかがでしょう。

消滅するコンテンツが「賞味期限」を生む

snapchat display screen
スナップチャットがこの分野の草分け的存在です。人々のコンテンツの消費の仕方を大きく変えてしまいました。
フェイスブックが投稿を保存できるようにサービスを改善していた時、一方のスナップチャットのコンセプトは真逆でした。
最長で10秒間の動画を友人間で送ることができ、一度見ると消滅するという仕組みです。
その後My Storyという24時間は繰り返し見ることの出来る機能を追加しました。InstagramもStoriesという機能でそれに続いています。

これは全く新しいコンテンツの表現方法です。消滅するコンテンツは「賞味期限」を生みました。コンテンツの区切り方を工夫したり、時間や地域が限定的なお得情報の告知に使ったり、プレゼンテーションを工夫すれば視聴者はもっともっと見たくなるでしょう。

ソーシャルメディアの覇権争い

ソーシャルメディアの黎明期、それぞれのメディアが全てそれぞれで独立していた時期もありました。各々が各々の国を築き上げているような状態です。しかし今はそれも変わり、フェイスブックはInstagramを買収、ツイッターはペリスコープと提携しました。
ソーシャルメディアの世界は、次第に連合国同士の戦いとなっています。別々の国同士が手を組み、より強大な帝国を作ろうとしているのです。
SNSが並んでいるスマホ画面のキャプチャ
マーケターは市場の動きに注意深くなくてはなりません。重要な変化を追い続けていれば、時代の流れがどこに向かおうとしているのかがわかります。そうした変化に気づくことは、そうしたトレンドに適応することの第一歩であり、適応できればその状況を最大限活用できます。
実際、SNSの普及によるマイクロインフルエンサーの台頭は、それにいち早く気づいた起業家やVCなどから多くの投資を呼び込んでいます。

自然なエンゲージメントは遠ざかる

これは厳しい現実かもしれません。一昔前はフェイスブックやツイッターの運用をすれば、すぐにフォロワー数を集めることが出来ました。
しかし投稿の表示に関するアルゴリズムが変わり、フェイスブックではユーザーの興味や投稿へのエンゲージ、投稿頻度、写真での投稿か文字での投稿かなど、様々な基準で判定されます。
smartphone world lens
マーケターは厳しい時を迎えています。SNSで人気のあるインフルエンサーなどが持ちうるネットワークを活用し、個人の能力だけ時代に合ったマーケティングが出来てしまうこともあります。ただでさえ他のマーケターにも競り勝つ必要があるのに、今は「ただの一般人」とも勝負をしなければいけなくなってしまったのです。