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インフルエンサーマーケティングの大事な基礎

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インフルエンサーマーケティングは素晴らしいです。自社や既存の広告でリーチするのが難しい層に、企業に代わってインフルエンサーがリーチしてくれます。企業がPRを通して実現するのが極めて難しい「第三者視点の口コミ」を実現してくれます。しかし、インフルエンサーマーケティングのポテンシャルを最大限に引き出さない方法で実施している企業さんが多いのも事実です。このような企業さんを見ますと、非常に残念な気持ちになります。インフルエンサーマーケティングは既存のネット広告とは違うため、同じ方法で運用をすると効果が半減してしまいます。本記事では、インフルエンサーマーケティングを実施する際に再認識するべき、重要な点についてお話します。

 

主役ではなく、脇役である事を意識すべし。

 

プロダクトプレイスメントという手法はご存知でしょうか。映画やテレビなどの1シーンに商品を表示し、PRを行う手法になります。直近の例ですと、大ヒットした映画「君の名は。」にプロダクトプレイスメントの手法が取り入れられてました。主人公が「サントリーの天然水」を劇中で飲んでいるシーンがございます。プロダクトプレイスメントで重要なのは、目立ちすぎない事です。「君の名は。」を例にしますと、視聴者が求めているのは「君の名は。」の映像を見る事であって、企業のPRを見る事ではありません。もし急に映画の途中で商品が主役のPRが行われたら、違和感だけではなく視聴者からとんでもない反感を買う事になります。

 

実際、映画の中で目立ちすぎるPRが行われるケースは少ないですが、インフルエンサーマーケティングにおいては日常茶飯事です。例として、企業が撮影したPR動画をそのままインフルエンサーに投稿してもらう事が該当します。映像の作成にインフルエンサーは一切関与しておらず、その投稿に関しては完全に企業のPRが主役となります。これを見たフォロワーの多くが、その投稿に対してあまり良い反応を示さない傾向があります。しかし、インフルエンサーが動画に出演していた場合はまったく別の話になります。

 

インフルエンサーマーケティングはプロダクトプレイスメント程、存在感を落とす必要はございませんが、あくまでもインフルエンサーが主役でいるべきです。インフルエンサーに比重を置いた、インフルエンサーとPRのバランスが大事になります。フォロワーは、フォローをした人に関する投稿を見たいからフォローしたのであって、企業のPRを見たいからフォローしたのではありません。これを意識するだけで、インフルエンサーマーケティングを実施する際の反応率(フォロワーのエンゲージメント率)が大きく変わります。

 

親和性と自然体を意識すべし。

 

インフルエンサーマーケティングを実施する際に、親和性と自然体を意識する事はとても重要です。親和性や自然なインフルエンサーマーケティングを無視した方法での実施はフォロワーのエンゲージメント率が落ちるだけではなく、フォロワーにネガティブなイメージを持たれる可能性すらあります。

 

例として、料理だけの写真を投稿しているインフルエンサーに、ファッションの投稿をさせた場合になります。料理だけの投稿を行なっているインフルエンサーをフォローしている人は、無論料理の投稿を期待していますし、料理の投稿に興味を持っています。そこにファッションの投稿をさせてしまうと、不自然なだけではなく、フォロワーは違和感を覚えます。

上記は極端な例になりますが、親和性や自然体の投稿を無視した投稿は多く行われています。

 

インフルエンサーに投稿を依頼する際には、しっかりとそのインフルエンサーの普段の投稿内容を理解し、親和性のある形で依頼するのがベストです。例として、自撮りの写真を多く投稿しているインフルエンサーがいるとしましょう。そのようなインフルエンサーには、ブツ撮りの写真ではなく、自撮りの中に商品を織り交ぜた形で投稿して頂くのが一番自然です。逆もしかりです。普段自撮りをしていないインフルエンサーに自撮りを依頼すると不自然です。そのような方には、その方が普段行なっている投稿のスタイルに商品を織り交ぜた形で投稿を依頼するべきです。一人一人のインフルエンサーの普段の投稿をしっかりと確認し、親和性と自然体を意識しながら、投稿を依頼しましょう。

 

PR表記は明確にすべし。

 

PR表記を曖昧にしたり、PR表記を隠したりする事は推奨できません。昨今「ステルスマーケティング」という単語が注目されていますが、PR表記を意図的に隠す事は炎上のリスクを上げる事に繋がります。

 

PR表記を避けたいのは企業だけではなく、インフルエンサーも人によってはPR表記を避けたいと思っている人もいます。しかし、PR表記をせずにインフルエンサーマーケティングを進めるのは危険です。弊社ではPR表記の曖昧化はハイリスク・ローリターンと考えています。得るものに対して取るリスクがあまりにも大きいです。

 

日本で有名な例として、ペニーオークションの例があります。PRを伏せた状態で多くの芸能人とPRを行い、結果的にブランドイメージに大きな傷を与えてしまいました。上記のように、PR表記を隠すことは大きなリスクを背負うことになります。そして炎上してしまった際には、大きく後悔することになります。

 

日本ではまだ海外のように法律が整備されておらず違法にはなりませんが、モラル違反として取り上げられてしまう可能性があります。フォロワーの方もPR表記がされていなくても、投稿がPRである事は大抵わかるので、PR表記は避けず、PR投稿はPRである事を明確にするべきです。

 

PR表記をネガティブなものと捉えず、PR表記をした上でも良い商品だとわかるようなPRを行えることが大事になります。PRの依頼方法やPR方法を工夫することで素敵なPRを行うことは可能です。

 

以上、インフルエンサーマーケティングを実施する際に再認識するべき基礎についておそらいしました。「1.主役をインフルエンサーに譲る事」「2. 自然体を意識する」「3. PR表記の明確化」の3点を忘れずに、是非インフルエンサーマーケティングを実施してください。

 

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