2017年のデジタルマーケティング、5つの動き
PC、タブレット、スマートフォンなどのデバイスはマーケティングに革命を起こしました。デジタルの分野は様々な面で急速に進化しています。ハードウェア、ソフトウェアが進化を続ければ、デジタルの世界も複雑な処理をより一層早く簡単に行えるようになっていきます。
この進化はマーケティングにおいても重要な意味を持ち、今後数年のうちに、デジタルはマーケティングの重要な役割を担うことになります。
1.モバイルへの最適化
消費者は何らかのデバイスを1人1つは持っています、そして今日、我々のコミュニケーションはこれらのデバイスを使って行われています。企業は、モバイルフレンドリーなサイトやコンテンツを作成していくことで、モバイル上で彼らのターゲットにアプローチをし始めています。
消費者にアピールするには、消費者がいるところに自分たち企業側もいる必要があるからです。
ターゲットとなる消費者がその活動時間のほとんどを費やしているのが、モバイルやタブレットといったデバイスなのです。
2. インフルエンサーは引き続き求められる
2015年、我々はユーチューブ、ツイッター、Instagramなど主要なSNSでのマイクロインフルエンサーの台頭を目撃しました。センスが良く、見ていて楽しい投稿などで多くのフォロワーを持つユーザーです。
彼らは人々が何を求めているかを理解しています。何がクリエイティブで面白いコンテンツだと認識されるかがわかっているのです。
インフルエンサーが持つこうしたコンテンツ生産やSNS運用のノウハウといった能力はまさに、これからソーシャルメディアを上手く利用して自社の商品のPRに活用していきたいと考えている企業が求めているものです。
3. ターゲット広告がトレンドに
うっとうしい広告を見なくて済むという意味で、ソーシャルメディアのユーザー(特にミレニアル世代)はこれを歓迎するでしょう。
これはネイティブ広告と呼ばれるもので、オンラインでブランドを宣伝する新たな手法です。
従来のニュースフィードに忍び込むような広告に対する批判への一つの解と言えます。
ソーシャルメディアは広告表示を特定のターゲットを選んで行うことで嫌がられる広告を減らしました。
ユーザーはスポンサー広告を見た後に、その後も表示させるかどうかを選ぶことが出来るのです。
4. 企業はライブストリーミングを始める
ツイッターは既に、ライブストリーミングが可能なペリスコープと提携しています。フェイスブックも同様のライブ機能を用意しました。
InstagramはSnapchatのような消滅するライブ動画の機能をリリース。これらは全て、人々のより実体験に近いライブ動画への欲求を表しているものです。
これまでライブストリーミングは一部のセレブやアーティストのためのものでした。ファンと会話し、コメントを読み、質問に答える。
これからは誰もが同じことを行えるのです。
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5. 良い物語は「売れる」
Wattpad(ウェブ上に本を作れるソーシャルプラットフォーム)のことではありません。しかし、こうしたストーリーシェアリングサイトの人気は高まり続けています。
人は物語が好きなのです。全ての人、物にはストーリーがあります。あなたのブランドだって、始めはゼロからのスタートですよね?
例えば、そのブランドコンセプトが生み出されるまでの苦労や、アイデア発見の瞬間の喜びなどを語ってみてもいいでしょう。
あるいはその商品によって、ブランドのファンの人生にはいったいどんな影響を与えてきたのかというのも面白いはずです。
そういったストーリを語り、それに共感させることが出来るか否かということがこれからは大切になってきます。
ただ、だからといってなにも、全てを文章で語る必要はありません。1枚の写真だって、たくさんのストーリーを語るのですから。