インフルエンサーマーケティングの成功方法とその事例
「どのようにすればインフルエンサーマーケティングは成功するの?」
「成功施策として、どのような事例があるの?」
インフルエンサーPRを実施されている方であれば、誰もが考える事だと思います。
今回のブログでは、弊社が様々な企業をご支援させて頂いた実績を元に、インフルエンサーマーケティングで成果を出す方法とその事例に関して記載します。
※フォロワー数1万人以上のインフルエンサーを起用する施策を前提としています。
弊社が支援してきた企業で効果を出している企業に共通しているのは、以下の2点になります。
①小規模(少人数)の起用の場合は、中長期的に(持続的に)運用
②スポットでの運用の場合は、大規模(大人数)のコラボを実施
インフルエンサーマーケティングは口コミマーケティングに類似しています。
芸能人のように大きな影響力がある人でない限り、数件の口コミだけでは、目に見えるような売上の増加や商品の認知度の向上に繋げる事は難しいです。口コミは数が増える事によって信憑性が増し、相乗効果として効果が現れるのが特徴です。そのため、小規模で実施する場合は中長期的に口コミを増やす施策を検討する必要があります。また、スポットで実施の場合は多くの人数とコラボをし、口コミ数を短期的に増やす必要があります。
イメージとしては、Amazonで商品を購入する際に、誰もが商品のレビューを閲覧するかと思います。星5のレビューが一件だけでは、信憑性に欠けます。また、特に話題にもなっていない商品なのかもしれないとの印象を持ちます。しかし星4や星5のレビューが数十件ついている商品だと、信憑性が増し、話題になっているかのようにも思えます。インフルエンサーマーケティングも上記と類似していて、いかに良質な口コミ数を増やせるかが重要になります。
よくある企業からのご要望として下記があります。
「先ずは小規模で試験的にインフルエンサーPRを実施したい。
しかし、弊社としては、小規模で行うテスト的なPRはオススメしていません。
理由は上記にも記載されていますが、少数の口コミでは効果は出にくく、一定量の口コミが集まらず、相乗効果が出にくいからです。
小規模な施策を実施する場合、芸能人のように大きな影響力を持つ方とのコラボが重要になります。
下記に事例を交えながら、説明できればと思います。
事例1:
インフルエンサーマーケティングで効果が出にくいケース
例として、某コスメ企業がテスト的に3名のインフルエンサーを起用した事例があります。
施策:
インフルエンサー3名の起用 (3投稿)
効果:
・リーチ数9万人 (総フォロワー数)
・特に目立った売上の増加はなし
フォロワー数が3万人程度のインフルエンサーを起用した、PRのコンバージョン率を図りたく、テスト的な施策を実施しました。結果として購入やページへの遷移といったコンバージョンなどにはあまり繋がらず、残念な結果となってしまいました。
推測できる理由としては、やはり口コミ数が不足していた事にあります。
一件の口コミのみでは話題性や信憑性に欠けるため、目に見える効果に繋げていくのは難しくなります。
一人のユーザーに対して様々なインフルエンサーの投稿が表示される事により、信憑性が増し、商品のイメージがより定着します。また、その頻度が多ければ多いほど、トレンド感の創出にも繋がります。そして、信憑性のある人が多数、同一のテーマの投稿をしていることで、「模倣欲」を抱かせることが可能です。結果的に一般のユーザーが、模倣した投稿を行うことで、より口コミ数が増え、作られた流行から本当の流行へと転換していきます。
インフルエンサー(1万〜10万フォロワーを持つ方)も影響力はあるとはいえ、芸能人レベルの影響力はありません。前回、「インフルエンサーマーケティングは相乗効果を狙うのが大事です」といった内容のブログを寄稿しました。その記事はこちらから確認する事ができます。
以上を考慮し、弊社は試験的な小規模の施策はオススメしておりません。
事例2:
インフルエンサーマーケティングの成功事例 – 中長期的な運用
小規模でインフルエンサーマーケティングを実施する場合は、中長期的な運用が重要となります。弊社クライアントの某コスメ企業は以下の方法で効果に繋げております。
施策:
毎月10人のインフルエンサーとコラボし、Instagram上で写真を投稿
効果:
・毎月20万人以上へリーチ(総フォロワー数)
・約3ヶ月の運用の結果、商品の単月売上高が30%上昇
実施当初は特に目立った効果には繋がっていなかったのですが、運用してから3ヶ月目には
商品の単月売上が30%増加しました。効果に繋がった要因は主に以下になります。
効果に繋がった要因:
・口コミ数の増加
・持続的に運用する事により、消費者の目に商品が触れる機会の増加
持続的に運用する事により、投稿数が徐々に増加しました。また、消費者の目に商品が触れる機会が増えたことで、商品 (ブランド) イメージの定着にも繋がりました。
事例3:
インフルエンサーマーケティングの成功事例 – スポット運用
キャンペーンをスポット的に行う場合は、短期間で認知の上昇、拡散、及び口コミ数の増加を狙う必要があります。上記を成し遂げるには、大人数のインフルエンサーを起用することが理想となります。弊社クライアントの某食品企業の事例としては、下記があります。
施策:
キャンペーンに合わせて、100名以上のインフルエンサーとInstagram上で商品の写真を投稿するコラボを実施
効果:
・350万人以上へリーチ(総フォロワー数)
・月間新規注文数2万件を達成
商品をお試し価格で販売した事で、購入のハードルが極端に下がり、インフルエンサーマーケティングと合わせて、口コミ数が圧倒的に増えました。結果として、トレンドを作り出すことに成功し、月間の新規注文数が2万件を超えました。下記により詳しく、成功要因について記載します。
効果に繋がった要因:
・口コミ数の爆発的増加
・トレンド感の創出
上記にも述べたように、効果に繋がった要因として、口コミ数が圧倒的に増えた事があります。口コミ数が増える事で信憑性が増し、話題性にも繋がりました。もう一つの要因は、短期間で一気に投稿が増えた事により、トレンド感が創出された事にあります。Instagram上で様々なインフルエンサーが一つのテーマについて投稿する事により、相乗効果が生まれ、消費者に商品が流行っているイメージを定着させることに成功しました。その上、スター性のある複数のユーザーからの投稿が、一般ユーザーの模倣欲を刺激し、一般ユーザーからの投稿も大幅に増加し、流行をより加速させることに繋がりました。
また、お試し価格での販売施策を行なったことで、購入のハードルを下げ、トレンド好きな層を上手に取り込むことに繋がりました。
以上、事例を交えながら、インフルエンサーマーケティングの成功方法に関して記載しました。もちろん、上記に記載されている方法が全てではありません。しかし、弊社クライアントの過去の事例を見ると、小規模な施策の場合は中長期的な運用、短期的な施策の場合は大規模なコラボを実施する事で、効果に繋がる傾向があります。
また、大前提としてインフルエンサーとの関係構築ができている事が重要になります。インフルエンサーが企業の顔として消費者に商品の良さを伝達するために、インフルエンサーとしっかり関係を構築し、コミュニケーションが取れている状態が理想です。
事例集や成功方法に関する詳細資料などもございますので、
ご希望されます場合はこちらからお気軽に資料をお問い合わせください。